テレビドラマや映画に登場する探偵は、華麗な推理や大胆な行動で事件を解決していきます。しかし、現実の探偵の仕事はそれとは大きく異なります。本記事では、ドラマで描かれる探偵像と、現実に探偵が行っている業務の違いについてご紹介します。
1. 派手な推理 vs 地道な証拠収集
■ ドラマの探偵:
- 現場に残されたわずかな証拠から一瞬で真相を突き止める
- 犯人を論理的に追い詰めて自白させる
- 事件解決の瞬間にスポットライトが当たる
■ 現実の探偵:
- 調査対象者の行動を尾行・張り込みによって確認
- 写真や映像などの客観的な証拠をコツコツ集める
- 推理ではなく、証拠を積み重ねることが重要
2. 銃撃戦や格闘 vs 法令遵守の調査
■ ドラマの探偵:
- 銃を持ち、犯人と戦うシーンが多い
- 不法侵入や盗聴などを行って真相を暴く
■ 現実の探偵:
- 探偵業法に基づいた合法的な調査のみが許される
- 銃器はもちろん所持できず、暴力行為も禁止
- 不法侵入・盗聴・盗撮などは違法であり、証拠としても無効
3. 事件解決 vs 日常生活の調査支援
■ ドラマの探偵:
- 殺人事件や誘拐などの重大事件を解決
- ストーリー性が重視される
■ 現実の探偵:
- 主な業務は以下のような日常的なトラブルや悩みに対応
- 浮気・不倫調査
- 素行調査・人探し
- 結婚調査や企業信用調査
- ストーカー対策、盗聴器発見 など
4. 一匹狼 vs チームでの調査
■ ドラマの探偵:
- 一人で事件を解決する孤高の存在
- 派手なキャラクター性が強調されがち
■ 現実の探偵:
- 調査には複数名のチームで対応するのが基本
- 尾行担当・張り込み担当・報告書作成担当など役割を分担
- クライアントとの密な打ち合わせも欠かせない
5. ゴールは真相解明 vs クライアントの目的達成
■ ドラマの探偵:
- 事件の真相を突き止めることが最終目的
■ 現実の探偵:
- 依頼者の悩みを解決することが最終ゴール
- 裁判で使える証拠を得る、家族関係を修復する、身元を知るなど目的は様々
まとめ
ドラマの探偵はエンターテインメントとして描かれた理想像であり、現実の探偵は法令に則って調査を行う専門職です。
現実の探偵は、地道で誠実な仕事を通じて、依頼者の問題を解決するサポートを行っています。華やかさはないかもしれませんが、その一つひとつの調査が、人生の大切な転機に関わる重要な役割を果たしているのです。
探偵に関するご相談は、お気軽に当事務所までご連絡ください。